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【歴史/特集】The Pussycat Dollsのディスコグラフィーをヒット曲・アルバムで振り返る

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The Pussycat Dollsディスコグラフィーをヒット曲・アルバムで振り返る

The Pussycat Dolls

◆The Pussycat Dolls:概要

「The Pussycat Dolls」(略:PCD)は最も成功したガールズ・グループと言っても過言ではない。元々、ロサンゼルスを拠点にバーレスク一座として振付師であるロビン・アンティンによって結成。2003年にレーベルと契約し音楽グループである「The Pussycat Dolls」が誕生しました。ちなみにリードボーカルのニコールと、リードバッキングボーカルのメロディは、グループがバーレスク一座から音楽グループに切り替わる際にオーディションにて選抜されています。

そんなPCDの解散から再結成に至るまでをヒット曲・アルバムで振り返ってみましょう。

 

◆The Pussycat Dolls :メンバー(元メンバーを含む)

・Nicole Scherzinger(ニコール・シャージンガー):リードボーカル、全てに参加

・Carmit Bachar(カーミット・バシャー):リードバックグラウンドボーカル、1st「PCD」及び再結成で参加

・Ashley Roberts(アシュリー・ロバーツ):バックグラウンドボーカル、全てに参加

・Jessica Sutta(ジェシカ・スッタ):バックグラウンドボーカル、全てに参加

・Melody Thornton(メロディ・ソーントン):リードバックグラウンドボーカル、再結成には参加せず

・Kimberly Wyatt(キンバリー・ワイアット):バックグラウンドボーカル、全てに参加

PCD(2005)

2005年9月13日、デビューアルバム「PCD」がリリース。US Billboard Hot 200で最高5位、UK Albums(OCC)で最高2位を記録。その他複数の国のアルバムチャートでトップ10にランクイン。実に輝かしいデビューを飾りました。1番最初のシングルは映画「Shall We Dance? (2004)」からの「Sway」。また、アニメーション映画「Shark Tale」ではアルバム収録曲「We Went As Far As We Felt Like Going」が起用されています。またこのアルバムを最後に2008年3月にカーミットが脱退。

Don't Cha

アルバムからリードシングル。この曲はCeeLo Greenによってプロデュースされた曲。元々OutKastのバック・ボーカリストだったTori Alamazeによって2004年に録音され、彼女のデビューシングルとしてリリースされましたが(Billboard R&B Singles Chartで53位)、Alamazeはレーベルとのイザコザがありこの曲を放棄。そのため、Busta Rhymesのラップを加えて「Don't Cha」の新しいバージョンを録音しリリースに至った経緯があります。この曲は15カ国で1位を記録する大ヒットを記録。

US Billboard Hot 100: 2位(最高位)
※因みに1位はMariah Carey / We Belong Together
UK Singles (OCC): 1位(最高位)

Beep Feat. will.i.am

Black Eyed Peasのwill.i.amがフィーチャリングおよびプロデュースで参加。この曲はElectric Light Orchestraの「Evil Woman」をサンプリングしています。ピーッとなる音を「Beep」と表記しますが、それをそのまま機械音として楽曲に落とし込んでいてとても斬新で面白い曲です。

US Billboard Hot 100: 13位(最高位)
UK Singles (OCC): 2位(最高位)

Buttons

中東の雰囲気を感じるこの曲の制作にあたり、ニコールもクレジットされています。別バージョンではSnoop Dogが客演で参加しMVにも出演しています。PCDの中でDon't Chaと同様代表曲となっています。この曲のMVは2006年のMTV Video Music Awardsで2つのノミネートを受け、最終的にはBest Dance Video賞を受賞しました。

US Billboard Hot 100: 3位(最高位)
UK Singles (OCC): 3位(最高位)

Stickwitu

メロディラインが美しいバラード。PCDのことをあまり知らなくてもどこかで聞いた人も多いのでは?タイトルは「Stick with you」の略であり「あなたに夢中なの」的な意味合いです。この曲はグラミー賞で最優秀デュオまたはグループポップパフォーマンス賞にノミネートされました。

US Billboard Hot 100: 5位(最高位)
UK Singles (OCC): 1位(最高位)

Wait a Minute

この曲はTimbalandフューチャリングおよびプロデュースで参加しています。男女の掛け合いが面白いヒップホップ色の強い1曲。Timbalandが参加していることの話題性や楽曲のインパクトはあるものの、他のシングルと比べるとややヒットしなかった曲でもあります。

US Billboard Hot 100: 28位(最高位)
UK Singles (OCC): 108位(最高位)

I Don't Need a Man

主にUKでヒット。アメリカでは限定的なリリースだったため順位が低いですが、総合的にみるとヒットした1曲。ディスコの要素も加わった女性讃歌。ソングライティングにはニコールもクレジットされています。

US Billboard Hot 100: 93位(最高位)
UK Singles (OCC): 7位(最高位)

 

◆Doll Domination(2008)

このアルバムは前作のR&Bから雰囲気を変え、R&B要素ももちろんあるものの全体的に「ポップさ」が際立った作品。またサンプリングなども前作より減りほとんどがオリジナル楽曲。US Billboard  200・UK Albums(OCC)共に最高4位のスマッシュヒットを記録。セクシャルなイメージは前作よりも顕著になりグループとして順調に活動していたかに思えましたが、これが最後のスタジオアルバムに。

このアルバムではリードボーカルとバックグラウンドボーカルはすべてニコールが歌い、メロディのリードバックグラウンドボーカルのサポートを受けていますが、残りのグループメンバーはバックグラウンドボーカルのクレジットしか受けていません。

また、ニコールのソロアルバム「Her Name is Nicole」で使用されるはずだった曲が、ソロアルバムが延期となったためにいくつか使用されています(「Who's Gonna Love You」など)。ただ前作よりもバラエティに富んだラインナップであり、キャッチーなサウンドがたくさん収録されています。

When I Grow Up

元々はブリトニー・スピアーズのために書かれた曲ですが採用されず。その後ニコールのソロアルバムで使用するか検討されますが、ソロアルバムのプロジェクトが延期になった為グループのリードシングルとして採用されます。洋楽あるあるですが「もしかしたらあのアーティストが歌っていたかもしれない!」と知るのは面白いですね。結果、グループのリードシングルでよかったと思います。最高にかっこいい曲。ザ・ヤードバーズの「He's Always There」のリフがサンプリングに使用されています。

2008年のMTV Video Music Awardsにおいて、最多の5つのカテゴリーにノミネートされ「Best Dance Video」のカテゴリーで受賞しました。

US Billboard Hot 100: 9位(最高位)
UK Singles (OCC): 3位(最高位)

Whatcha Think About That Feat. Missy Elliott

フューチャリングにミッシーエリオットが参加。収録された原曲よりも、MVで使用されているバージョンの方がカッコいい。シンプルな音数でありながら、盛り上がりの強弱はさすがの一言。ミッシーのラップも非常にかっこいい。

US Billboard Hot 100: 圏外
US Bubbling Under Hot 100 Singles (Billboard):8位
UK Singles (OCC): 9位(最高位)

I Hate This Part

グループのセカンドシングル(アメリカでは4枚目のシングル)であり、元々はニコールのソロアルバム「Her Name is Nicole」のために録音された曲です。セクシャルなイメージは含んでいないミドルバラード。シングルとしてリリースされたものの、そのほとんどがニコールのボーカル。MVでも他のメンバーはただ踊るだけ。少し違和感を覚えますが、楽曲自体はとても良い。

US Billboard Hot 100: 11位(最高位)
UK Singles (OCC): 12位(最高位)

Bottle Pop Feat. Snoop Dogg

ソングライティングにはニコールもクレジットされているこの曲。フューチャリングにはSnoop Doggが参加しています。収録曲である「Takin' Over the World」と並んでこの曲もアルバムの方向性を示しているような印象。思わず体が動いてしまうアッパーな曲。

US Dance Club Songs (Billboard):1位

Jai Ho! (You Are My Destiny) A. R. Rahman & The Pussycat Dolls Feat. Nicole Scherzinger

「Jai Ho! (You Are My Destiny)」は、インドの作曲家A. R. RahmanとPCDが共演した楽曲。原曲はヒンディー語で「Jai Ho」という曲で、映画「スラムドッグ$ミリオネア」(2008)のサウンドトラックに収録されています。PCD版は英語のリメイク版。この曲は世界的にヒットしTV番組でも頻繁にパフォーマンスされる一方で、ニコール1人だけがフィーチャリングアーティストとしてクレジットされた為、メンバー間で非常に大きな摩擦を引き起こしました。

US Billboard Hot 100: 15位(最高位)
UK Singles (OCC): 3位(最高位)

Hush Hush; Hush Hush

バラードナンバー「Hush Hush」のリミックスである「Hush Hush; Hush Hush」。この曲はアルバム『Doll Domination』(2008)の再発盤に収録されました。元々はアルバムの中でバラードだったこの曲は、シングルとしてリリースするにあたりアップテンポでディスコの要素が取り入れられ、Gloria Gaynorの「I Will Survive」をサンプリング。MVも非常にクオリティの高い作品となっています。この曲がグループが2010年に解散する前の最後のリリースでした。

US Billboard Hot 100: 73位(最高位)
UK Singles (OCC): 17位(最高位)

 

◆惜しまれつつ解散

Jai Ho! (You Are My Destiny)でニコールのみのクレジットであったり、元々ニコールの歌唱部分が多かったですが他メンバーの歌唱部分が少なかったり、ジェシカが骨折をした際にメンバー入れ替え(クビ宣告)の話が出たとか出なかったとか(真偽は不明)、さらにはメンバー間の不仲説など、実際に起こったことや不仲説の報道などが過熱しメンバー間の溝は修復できないほど深まっていきます。

上記を考慮してか、「Doll Domination」のデラックス版では各メンバーのソロ曲を収録、また「Painted Windows」ではメロディの歌唱パートが多いなど、どこか修復しようと意識していた?と思わせる部分も。

しかし「Doll Domination World Tour」が終了すると同時にグループは活動停止。続けてニコールを除くメンバーが最終的には脱退を表明。ニコールはグループに留まり新メンバーが入る予定でしたが、ソロに専念する為にニコールも脱退。グループは完全に終焉を迎えます。

その後、ニコールはソロとしてアルバム「Killer Love」をリリースし商業的な成功を収め順調にキャリアを積んでいきます。筆者の話ですがセカンドアルバム「Big Fat Lie」がリリースされてHMVの店舗までダッシュで輸入盤を買いに走ったのはいい思い出ですww

アシュリー、ジェシカ、メロディもソロアルバムリリース、キンバリー、カーミットも、シングルやゲスト参加したりとグループ解散後、個々に音楽活動を続けていくことになります。

 

◆再結成するも...

ある程度脱退から時間が経過頃、ニコールは度々インタビュアーに再結成する意欲を示し、実際に個々の元メンバーに会いに行ったとも語っています。2018年キンバリーも「再結成する可能性がある」と公式に主張し、2019年ラジオ番組「Heart」にてメロディを除くメンバーが集まり出演(メロディはタイミングが合わず再結成には不参加)。

そして2019年11月30日、グループは"The X Factor: Celebrity"のフィナーレに出演し、往年のヒット曲「Buttons」「WhenI Grow Up」「Don't Cha」、新曲「React」を披露しその圧巻のパフォーマンスでカムバックを宣言。
※ちなみにセクシャルなパフォーマンスということで番組に約400件ほどの苦情が入ったとか。

さらには2020年1月31日、Meghan Trainorのスタジオアルバム「Treat Myself」に収録されている「Genetics」にPCDとして参加(ただ、ほぼニコールだけの参加と思われる)。

再結成してからワールドツアーの告知など、アクティブに活動する様子がみられていました。しかし、日本公演を含んだ再結成ワールドツアーはコロナの影響で2度延期、さらにはツアー自体が白紙となります。

そして現在は、2022年5月28日「Celebrating Pride: The Pussycat Dolls」というコンピレーションEPをリリースしたり、「Buttons」「Don'Cha」の新リミックスがリリースされたものの、新たな新曲のリリースはなく大きな動きがない状況が続いています。すでに再結成の活動は終了したのか、今後新アルバムを出すのか、まだ先が見えない状態ですが、新曲がリリースされれば話題になること間違いなし。ぜひとも活動を再開して欲しいと願うばかりです・・・。

 

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出典

The Pussycat Dolls - Wikipedia

https://chat.openai.com/